リースバックは、普通に家を売るのと何が違うの?
一番の違いは一般的な家の売却に比べて時間が掛からないところです。
損はしませんか?
緊急性の高い資金調達(売却など)は、一般的に家を売る場合でも割安になってしまいます。ここで普通に家を売る場合とリースバックの違いを比較しながら、損をしない方法を解説をしていきますね。
「リースバック」と「普通に家売る(一般売却)」流れを比較する
この表は、「リースバック会社が買主になる場合」です。
リースバックと一般売却の比較 | ||
リースバック会社 | 一般売却 | |
資金化までの時間 | 最短5日~ | 1ヵ月~ |
所有権 | リースバック会社 | 誰か解らない |
賃貸条件 | 交渉可能 | 交渉できるが価格に影響 |
金額 | 一般相場×50%~70% | 一般相場 |
買い戻し | 可能 | 不可能 |
資金化までの時間は、買い手が見つかってからの期間です。
一般売却の場合は、買い手が見つかるまでの期間は無限!相場より安くすることにより早めの買い手が見つかる傾向にあります。
リースバック会社が買主の場合は、「買う人を探す必要が無い」分だけ早く売却する事が可能です。お互いの条件を確認しあい、合意と共に資金化できますので日数も早く、予定を立てやすい状態です。
比べて、一般売却の場合は買主が決まれば、「買う人の日程条件に合わせなければならない」「買う人が見つかるまでの時間が読みづらい」という点
一般売却の場合は、いつ誰が買ってくれるかなど予想できるはずもなく、時間が掛かる場合は数年見つまからないこともあります。
ちなみに私の両親の家は、田舎という事もありリースバック会社の査定は相場×40%。。他社では買受不可の会社も。
リースバックでも「必ず買ってもらえる」わけではないという事を知っておきましょう。
リースバックのメリットとデメリットを簡単!一言!辛口で!
最初にも書きましたが、一番のメリットは日程が立てやすいという事です。一番のデメリットは、相場より安くなるという事。
急ぎではない場合は、利用するメリットは少ないです。
普通に家を売っても住み続けれる?!元不動産屋の見解
急ぎで家を売りたい場合は、一般売却を希望した場合でも相場より安くなります。
理由は3点
1割安にしないと、買主が見つかりにくい
2売主が住み続ける家は、買い手が少なくなる
3内覧できない
一般相場通りの物件であれば、「部屋に人が住んでいない物件」というのが一般的になります。ですので、「人が住んでいても大丈夫です」という条件の方はかなり限られてきます。
売主が住み続ける事を条件に売却する場合は、「オーナーチェンジ」と呼ばれます。住む方を探すのではなく、所有者を探すという考え方です。
その場合は、買主になる人は「投資家」「不動産屋」になりますので、不動産売買のプロです。一般相場通りの不動産は、購入しません。立地の良い物件でも10%、立地が悪い物件であれば20%~30%程度の値段交渉は当たり前にします。
3内覧できないに関しては、住んでいる方が「家の中を見てもらってもいいです」という条件を出せば問題ありません。
しかし、不特定多数の人間が家の中に入ってきます。それだけではなく、クローゼットの中やキッチンなども含めて内覧していきますので、正直一般の方では疲れるのではないでしょうか。
となると、「内覧は不可」という条件を付けるのですが、買い手からすると「様子が見れない買い物」になるので、買い付け金額の条件が下がってしまう。というからくりです。
リースバックの上手な使い方|一般査定もやってみよう!一括サービスの利用
少し時間に余裕のある方は、
リースバック一括査定の専門
一般売却の不動産一括査定
の両方に、査定依頼を出すのも手です。両方の相場が解りますので、より高く売る事ができるでしょう。
メリットは色々な会社の査定金額を見た上で決めれる事
デメリットは選ぶのに時間が掛かる事と、提案内容が複数になるのでより知識が必要になる事と、不動産屋さんから営業の電話が入ります。
リースバックで得する方法とまとめ
単純に、「家(不動産)に住み続けながらまとまったお金を手元に残す」という理由だけで、リースバックを利用するには、金銭的な損にばかり目がいきます。
実際、一般的な不動産の売却と比較すると「金銭的なメリット」はあまり多くありません。
住み続けたいという想いと共に
・急ぎで売却を検討したい
・生きているうちに資産整理をしたい
・ストレスの少ない住み替え前提
・遠方に住む親をサポートするサービスが欲しい
・まとまった資金の調達が必要
など、さらなる生活の充実を図る為の想いがある方向けのサービスです。
「家(不動産)に住み続けながらまとまったお金を手元に残す」だけの方
→リースバックの査定サービスを利用する
→一般の売却方法の査定も検討する
「家(不動産)に住み続けながらまとまったお金を手元に残す」プラス生活の充実を図る
→欲しいサービスに特化したリースバック会社を利用する
という選択をおすすめします。
少し手間は多くかかりますが、手間が掛かる分金銭的な得があり、手間を掛けない分金銭的な支払いをして楽を取る。
という考えが正しくあり、単純な「金銭的な損得」で考えると、話がうまく進まない。という状況になりかねません。
大切な家を売る取引先には、より自分の気持ちに寄り添ったパートナー(不動産会社)選びが大切になります。