給料の前借出来ないの?について【結果】法的には問題なし。ただ『会社に前借を相談する』のは精神的に体裁的にちょっと抵抗がありますよね。給与前借にチャレンジした体験談と、それに基づき法的にどうなの?給与の前借業者って何者?をまとめました。
給与の前借業者とは?個人向け給与ファクタリング業者のこと!
給与の前借業者とは、個人向け・給与ファクタリング業者の事をいいます。
ファクタリング業者とは、売掛債権を買取る業者の事です。昔から社長・事業主の資金繰りに困った時に、『未払い分の工事(商品)代金』をファクタリング業者に買い取ってもらう事により1日も早く現金を手にできる業者として多く利用されていました。
そこで、その事業者向けサービスを『個人向け・給与取得者に対しても出来ないか?』と、ここ数年で利用者・業者共に急増しているサービスです。
給与ファクタリングってなに?30秒で理解カンタン解説
給与ファクタリングとは、給与債権(既に働いて、貰う権利が発生している分)を、買い取ってもらうサービスのことです。基本的に月々の給与しか適用されず、賞与や年金なども対象外。『債権の売買』なので、『利息』ではなく『手数料』という形で業者さんへの支払いが必要となります。
ファクタリング会社によって、微妙にサービス内容が異なりますので確認が必要です。
2月分の給料は3月25日入金・・・3月14日に入り用が・・・お金が・・・
給与ファクタリング業者にLINEしてみる?
LINE?手続きとか必要なものとか色々あるんでしょ?
最近ではLINEや携帯メールだけで取引が完了するの。ATMや店に行く必要もなし。
それから?
必要な書類は【免許証(顔つき証明書)・給与が振込される通帳・健康保険証】の写メ・スクショでLINEやメール送ったらOKよ。
そんだけ?
そんだけ。手数料引かれた金額が振り込まれるの。3万買取して貰って振込2.4万円とか?
え?6000円?!手数料高っ!
超便利!超早い!超!秘密主義!最高!!だけど最悪に手数料高い。
えーそらないわ・・・
続けるね。流れは最短で30分~1.2時間で審査終了。銀行の営業日の兼ね合いもあるけど、当日中に指定口座に振り込。(完了)
その後は?
給与が入ったら業者さんへ契約金分振込めばイイの。緊急時には最適かと。
もっと手数料安いとこないの?
私が知ってるところでは初回20%前後が最安値だろうね・・・
3万買取で手数料6千円・・・
10%とかって言ってる会社あるけど、初回から10%って会社はあまり聞かないね。ま逆に、お金に困ってる初対面にお金貸すってかなり危ないよね。
えー。けどもっと安くならんのかな・・・
私なら手数料50%でも貸さないけどねww
・・・
即日・秘密厳守・超簡単に、給与債権(確定した給料)を買取ってくれるサービスは、緊急時にはとてもありがたいサービスですが、手数料は高く10%から。初回は20%~30%台。高い業者さんであれば40%近い手数料を提示する会社もあると口コミでは言われています。
より健全で手数料の安い会社選びが必要となります。
給与前借の方法があるの?!【元上場企業勤めパート体験談】
こちらは、以前会社勤めしていたパート勤務4年目だったころ給与の前借を試みようとした方の体験談です。結果、借りる事はなかったそうです。
しかし、色々な想いがあったようですのでお話を伺いました。(※伺った話より、少し文章に編集を入れています)
給料前借って出来ないのかな?と考えた昔、そのまま相談しました。当然、上司には怪訝そうに「は?」と言われ、食い下がる勇気もなく『そうですよね』と言って会話は終了しました。
労働基準法では、『既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。』つまり、働いて給与の支払いが確定した分に関しては、非常事態の時には雇用者は払わなければならない。
という文章はあるものの、いざお願いするにしてもの人の目が気になりお願いする事もしにくいのが実情です。きっと前借りが通ったとして、上司から社長の耳にも入りますし、給与計算をする経理にも連絡が入る可能性があります。
簡単な借用書まで作成したのですが、提出することなく終わりました。
労働基準法にある、『前借の条件』にも該当していなかったというのも理由にあります。
出来れば、そのお金のやりくりを誰にも知られたくない、知人にも迷惑は掛けたくないという状況の元では、『会社に申請する』というのはハードルが高く、結果、手元にあった、使わなくなったバックや時計を売って現金を作りました。
会社が給与の前借りを断れない条件とは?労働基準法を元に解説
労働基準法 (昭和二十二年法律第四十九号)
施行日: 平成三十一年四月一日
(非常時払)
第二十五条 使用者は、労働者が出産、疾病、災害その他厚生労働省令で定める非常の場合の費用に充てるために請求する場合においては、支払期日前であつても、既往の労働に対する賃金を支払わなければならない。
将来貰う予定(働く予定)の分を前借する。というわけではありません。
その日の段階で、貰う権利が確定している給与(例:3月1日時点の2月分給料)のみに適用されます。※雇用主からの同意があれば別。
労働基準法施行規則(昭和二十二年厚生省令第二十三号)
施行日: 平成三十一年四月十日
第九条 法第二十五条に規定する非常の場合は、次に掲げるものとする。
一 労働者の収入によつて生計を維持する者が出産し、疾病にかかり、又は災害をうけた場合
二 労働者又はその収入によつて生計を維持する者が結婚し、又は死亡した場合
三 労働者又はその収入によつて生計を維持する者がやむを得ない事由により一週間以上にわたつて帰郷する場合
『その他厚生労働省令で定める非常の場合』とは、私(給与取得者)または私の収入で生活している人が
に適用された時のみ、非常時の前払いとして勤め先の会社に申請する事ができ、それを会社側は拒むことができないという内容です。
一般的に多い
などは対象にならないのが現実です。
給与の前借り業者【ファクタリング】と前借り方法まとめ
給与の前借業者とは?給与・個人向けファクタリング業者の事です。
非常事態の時、給与前借は会社に申請し、対応して貰えるのが理想ではありますが、環境などを考えると給与の前借を会社に依頼するというのは、現実的ではないとも言えます。
・記録として残したくない
・身近な人には迷惑をかけれない
色々な想いから、ファクタリング業者に問い合わせる方が多くいらっしゃいます。
去年より、ファクタリング業者の急増もネットでは話題になっていますが、同じく「ファクタリング利用者」も急増しているのは事実です。手物のものを売るのも手段の一つですが、手間や費用対効果を考えると効率の良いものではありません。
とは言え、『健全な業者』『手数料は安く』『簡単に手続きしたい』と考えるのは当然の事ではないでしょうか。
問合せ、相談までは無料です。数社相談の上、契約するというのが王道です。急ぎの『いりよう』であっても、会社を比べる・調べるなどファクタリングについて7分だけリサーチして、自分に合う会社を選んでください。